バンダイナムコ株を買い増し ― 割高でも「好きだから」投資する理由

投資体験

はじめに

本日、私はバンダイナムコホールディングス(東証プライム:7832)の株を買い増しました。

投資スタイルとしては普段、インデックス投資や米国ETFを中心に「数字」を重視して選んでいます。

しかし、今回の購入はそれとは異なり、私情で選んだ唯一の株がこのバンダイナムコです。

「投資は合理的にすべき」「数字に裏付けされた判断が大切」とよく言われます。

私自身もそう考えており、基本的にはルールに従って投資を進めています。

けれども、今回に限っては数字以上に「好きだから」という感情を優先しました。


現状の株価と割高感について

2025年8月現在、バンダイナムコの株価は一見すると「割高」と評価されがちな水準にあります。

市場平均と比べてPER(株価収益率)も高めで、成長率を考慮しても短期的には投資妙味が薄いと感じる投資家も多いでしょう。

バンダイナムコ株の直近指標(参考値)

指標水準コメント
PER約20倍前後市場平均よりやや高め
PBR約2倍台IP資産の強さを織り込んだ評価
配当利回り2%弱高配当株ではないが安定的
株価推移過去5年で右肩上がり業績とIPビジネスの強みを反映

数値だけを見ると「割安ではない」ことは明らかです。

むしろ、過去からの株価上昇を踏まえれば「少し高い水準に手を出しているのでは」と感じる方もいるでしょう。

それでも、私は今回あえて買い増しに踏み切りました。

理由はシンプルで、**「好きだから」**です。


バンダイナムコという企業の魅力

バンダイナムコは、単なるゲーム会社ではなく「総合エンターテインメント企業」です。

その強みは何よりもIP(知的財産)の力にあります。

主なIPと収益基盤

  • ドラゴンボール:世界的に人気を誇るタイトル。ゲーム・アニメ・グッズまで幅広く展開。
  • ガンダム:アニメ・模型・ゲームを通じた長寿ブランド。熱狂的ファン層が存在。
  • ワンピースやその他のジャンプ系IP:国内外で根強い人気。
  • 家庭用ゲーム・アーケードゲーム:幅広い層にアプローチ可能。

これらのIPは一時的な流行で終わるものではなく、世代を超えて消費され続けています。

また、バンダイナムコはIPを「玩具」「ゲーム」「アニメ」「イベント」など多方面に活用し、複数の収益源を築いています。

この多角化モデルこそ、同社の強さの根本です。


バンダイナムコ株の過去の動き

バンダイナムコの株価は、ここ10年で大きく成長してきました。

背景には「IP戦略の成功」と「世界市場での拡大」があります。

  • 2010年代初頭:株価は停滞気味。IPの活用は限定的。
  • 2015年前後:『ドラゴンボール ゼノバース』など家庭用ゲームのヒットで収益が拡大。
  • 2020年前後:コロナ禍で家庭用ゲーム需要が急増。株価は大幅に上昇。
  • 2023年以降:為替の追い風もあり、収益は安定。株価は高値圏で推移。

数字上では確かに「天井感」があるかもしれませんが、ブランド力とIPの広がりは今後も強い支えになると考えています。


ポートフォリオにおける位置づけ

私のポートフォリオにおいて、バンダイナムコ株の比率は**おおよそ7%**です。

私情で持つ銘柄のポジションは、これ以上割合が大きくならないよう日々調整していきます。


感情で買う投資はありか?

投資の世界では「感情を排除せよ」とよく言われます。

確かに合理的な判断は重要ですし、感情的に売買すると損失を招きやすいのも事実です。

ただ、私は「感情で選んだ株をポートフォリオの一部に組み入れること」は十分にありだと思います。

感情投資のメリット

  • モチベーションになる:好きな企業だからこそ、株価が下がっても保有を続けやすい。
  • 長期投資と相性がいい:ファンとして応援する気持ちが投資の継続につながる。
  • 生活とのつながり:普段から接する商品・サービスが投資対象になり、情報感度も上がる。

もちろん、これがポートフォリオの大部分を占めると危険です。

しかし、7%程度の比率であれば、リスク管理の範囲内でありながら投資の楽しみも得られるバランスだと考えています。


私情で投資した唯一の株

私にとって、私情で投資した株はバンダイナムコただ一つです。

他の投資はすべて合理性や分散を重視して決めてきました。

だからこそ、このバンダイナムコ株には特別な意味があります。

数字を超えて、「応援したい」「好きだから持ちたい」という理由で投資すること。

これは私にとって投資を続ける上での「遊び」でもあり「心の支え」でもあります。


まとめ

今回のバンダイナムコ株買い増しは、合理性よりも感情を優先した投資でした。

確かに株価は割高に見えるかもしれません。

けれども、ポートフォリオ全体の7%という比率であれば大きなリスクにはならず、むしろ「投資を楽しく続けるための大切な要素」になっています。

これからも私はインデックスを中心に資産形成を続けながら、バンダイナムコという特別な株を保有し続けるつもりです。

合理性と感情、その両方を大切にしながら投資を楽しんでいきたいと思います。


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